日本の金融機関はマンションの積立金で潤っている
全国にあるマンション住人の積立金六○兆円はすべて金融機関に預けられている。マンション住人が預けている積立金は死に金である。マンション住人の積立金は五年に一回、一○年に一回しか使わない金である。金融機関にとって、マンション住人の金はおいしいもので、十二分にその金を運用して利益を得てきた。だが日本のすべての金融機関はそのマンションに対しての商品を作らない。こんなにマンション住人を馬鹿にしている企業は金融機関だけである。ペイオフの時代がやってきた。いまや日本中のマンション住人は現在の金融機関を信頼していない。元本の保証がないからだ。元本の保証のない金融機関をだれが信用するか。最近の金融機関は合併が相次ぎ、我々は名前すら覚えられないうちに、また合併で名前が変わる。かっての金融機関は世の中のルールすら作ってきた。自分自身の住居を手に入れることは、人間が一人前になった証しだった。何故ならば金融機関が住居を持っていない人を認めなかったからである。人は金融機関に認められる人間になろうと、人生の大半をローンの支出に費やしても住居を手に入れたのである。